問題
監査リスクを構成する各要素の制御可能性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1固有リスクと統制リスクは監査人が監査手続によって水準を自由に設定でき、発見リスクは企業側の事情で定まる
- 2固有リスク・統制リスク・発見リスクのいずれも監査人が直接制御できるため、監査リスクは常にゼロにできる
- 3固有リスクと統制リスクは企業に存在するリスク(重要な虚偽表示リスク)であって監査人が評価する対象であり、発見リスクは監査手続の種類・時期・範囲を通じて監査人が制御する
- 4すべてのリスク要素は経営者が決定するものであり、監査人はこれを受動的に受け入れるほかない
正解
3. 固有リスクと統制リスクは企業に存在するリスク(重要な虚偽表示リスク)であって監査人が評価する対象であり、発見リスクは監査手続の種類・時期・範囲を通じて監査人が制御する
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解説
監査基準委員会報告書200によれば、固有リスクと統制リスクは企業とその環境に内在するリスクであり、両者が結合して重要な虚偽表示リスクを構成する。これらは監査人が変化させることのできない企業側のリスクであって、監査人はその水準を評価する立場にある。これに対し発見リスクは、監査人が実施するリスク対応手続の種類・時期・範囲を通じて水準を制御できる要素である。したがって「固有リスクと統制リスクを監査人が自由に設定でき発見リスクは企業側の事情で定まる」は制御主体を取り違えており誤りである。監査には固有の限界があり監査リスクをゼロにはできないから、「すべて監査人が直接制御でき監査リスクは常にゼロにできる」は誤りである。重要な虚偽表示リスクは監査人が評価し、発見リスクは監査人が制御するものであって経営者が定めるものではないから、「すべてのリスク要素は経営者が決定し監査人は受動的に受け入れるほかない」も誤りである。
一問一答
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