公認会計士に戻る
財務会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問財務会計論 第239問

問題

「企業会計原則」の一般原則に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.企業会計は,その処理の原則および手続を毎期継続して適用し,みだりにこれを変更してはならない。このように,企業に対して,会計処理の原則および手続を毎期継続して適用するよう求めるのは,財務諸表における企業間の比較可能性を確保し,その結果,企業の財務内容に関する利害関係者の判断を誤らせないようにするためである。 イ.企業会計は,全ての取引につき,正規の簿記の原則に従って,正確な会計帳簿を作成しなければならない。ただし,重要性の乏しいものについては,本来の厳密な会計処理によらず,他の簡便な方法によることも,正規の簿記の原則に従った処理として認められる。 ウ.企業会計は,財務諸表によって,利害関係者に対し必要な会計事実を明瞭に表示し,企業の状況に関する判断を誤らせないようにしなければならない。ただし,重要性の乏しいものについては,本来の厳密な表示によらず,他の簡便な方法によることも,明瞭性の原則に従った処理として認められる。 エ.将来の不確実性に対処し企業の存続を確保するため,利益を控えめに計上する会計処理は健全とされている。ただし,利益を控えめに計上する保守的な会計処理が過度に行われると,明瞭性の原則に反することになるため,保守主義の原則は,一般に公正妥当と認められる会計基準の範囲内においてのみ認められる。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

4. イウ

詳しい解説を見る

解説

正解は「イウ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。継続性の原則が要請されるのは、財務諸表の期間比較可能性を確保し、経営者の恣意的な会計処理の変更による利益操作を排除するためであり、企業間の比較可能性の確保を直接の目的とするものではない。イ=正しい。重要性の乏しいものについて簡便な方法によることは、正規の簿記の原則に従った処理として認められる(企業会計原則注解1)。ウ=正しい。重要性の原則は表示に関しても適用され、重要性の乏しいものについて簡便な表示によることは明瞭性の原則に従った処理として認められる(企業会計原則注解1)。エ=誤り。過度に保守的な会計処理は「真実性の原則」に反するものとされている(企業会計原則注解4)。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 財務会計論 問題4)

一問一答

5科目1,000問を科目別に学習

財務会計論の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では会計士の全1690問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。公認会計士試験は財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の短答式科目に租税法を加えた体系で構成されます。受験資格は不要で、簿記や税理士学習からのステップアップにも向いています。