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財務会計論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問財務会計論 第203問

問題

棚卸資産の簿価切下げに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.営業循環過程から外れた滞留在庫や処分を予定している棚卸資産の評価について,合理的に算定された価額によることが困難な場合には,正味売却価額まで切り下げる方法に代え,帳簿価額を処分見込価額まで切り下げたり,一定の在庫回転期間を超える場合は,規則的に簿価切下げを行ったりして,収益性の低下の事実を適切に反映するよう処理する必要がある。 イ.期末時点の正味売却価額が帳簿価額よりも下落していないが,将来販売時点の正味売却価額が帳簿価額よりも下落することが合理的に予測される場合において,契約や事業遂行上等の制約により,すぐに販売できないものは,収益性の低下を反映するように帳簿価額を切り下げる必要がある。 ウ.棚卸資産の収益性低下の要因を物理的な劣化や経済的な劣化によるものとそれ以外に区分できる場合,前者の要因による売価が反騰することは通常考えられないことから,前者については切放し法,後者については洗替え法による処理を採用する必要がある。 エ.販売活動及び一般管理活動目的で保有する棚卸資産に関しては,販売により投資が回収されるものではないため,物理的な劣化又は経済的な劣化に起因している価格の下落が必ずしも収益性の低下に結びつかないと考えられる。そのため,当該下落に伴って簿価切下げを行う必要はない。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

1. アイ

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解説

正解は「アイ」(正しいものの組合せ)。ア=正しい。営業循環過程から外れた滞留又は処分見込等の棚卸資産について合理的に算定された価額によることが困難な場合には、正味売却価額まで切り下げる方法に代えて、処分見込価額まで切り下げる方法や、一定の回転期間を超える場合に規則的に帳簿価額を切り下げる方法により収益性の低下を反映する(棚卸資産の評価に関する会計基準9項)。イ=正しい。期末の正味売却価額が帳簿価額を下回っていなくても、契約や事業遂行上の制約等によりすぐに販売できず、将来販売時点の正味売却価額が帳簿価額より下落すると合理的に予測できる場合には、収益性の低下を反映するように帳簿価額を切り下げる。ウ=誤り。洗替え法と切放し法は、物理的な劣化・経済的な劣化等の要因ごとに選択適用が「できる」のであり、要因ごとに特定の方法の採用が強制されるわけではない(同基準14項)。エ=誤り。販売活動・一般管理活動目的で保有する棚卸資産も、物理的な劣化・経済的な劣化等により価値が下落した場合には帳簿価額の切下げの対象となる。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論 問題3)

一問一答

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