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財務会計論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問財務会計論 第208問

問題

株主資本に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.金銭以外の財産によって企業集団内の企業へ配当を行う場合,配当の効力発生日における配当財産の適正な帳簿価額をもって,その他資本剰余金又はその他利益剰余金を減額し,配当財産の時価と適正な帳簿価額との差額は損益に計上しない。 イ.資本金及び資本準備金の額の減少によって生ずる剰余金は,減少の法的効力が発生したときに,その他資本剰余金に計上され,当該剰余金の額は会社法における分配可能額には含まれない。 ウ.吸収合併の対価が吸収合併存続会社の株式である場合,吸収合併存続会社の資本金及び資本剰余金の増加額は,同社が吸収合併契約に従ってそれぞれ定めた額とされ,全額をその他資本剰余金に計上することもできる。 エ.資本剰余金の利益剰余金への振替は原則として認められないが,利益剰余金の残高が負になったときには,その都度,その他資本剰余金で補てんし,払込資本に生じている毀損を認識する。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

2. アウ

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解説

正解は「アウ」(正しいものの組合せ)。ア=正しい。企業集団内の企業へ金銭以外の財産により配当を行う場合(共通支配下の取引に準じる現物配当)には、配当の効力発生日における配当財産の適正な帳簿価額をもってその他資本剰余金又はその他利益剰余金を減額し、時価と帳簿価額との差額(損益)は計上しない。イ=誤り。資本金・資本準備金の額の減少により生じた剰余金がその他資本剰余金に計上されるという前段は正しいが、その他資本剰余金は会社法上の「剰余金」として分配可能額に含まれる。ウ=正しい。吸収合併(取得に該当する場合)における存続会社の増加すべき払込資本の内訳(資本金・資本準備金・その他資本剰余金)は合併契約の定めに従って決定され、全額をその他資本剰余金とすることもできる。エ=誤り。利益剰余金が負の残高になった場合にその他資本剰余金で補てんすることは、株主総会の決議等による欠損てん補の手続として行われるものであり、「その都度」自動的に補てんし払込資本の毀損を認識するという処理は定められていない(その都度の振替が求められるのは、その他資本剰余金の残高が負となった場合に利益剰余金で補てんする処理である)。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論 問題8)

一問一答

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