問題
租税法規の遡及適用に関する、租税法律主義の観点からの説明として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1納税者に不利な遡及立法であっても、税収確保のため常に自由に認められる
- 2課税要件を納税者に不利に遡及して変更することは、予測可能性・法的安定性を害するため原則として許されない
- 3遡及適用の可否は税収確保の必要性のみによって判断される
- 4施行前の期間に新たな租税を課しても、納税者の予測可能性とは無関係である
正解
2. 課税要件を納税者に不利に遡及して変更することは、予測可能性・法的安定性を害するため原則として許されない
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
租税法律主義は納税者の予測可能性と法的安定性を保障することを重要な機能とする。そのため、課税要件を納税者に不利な方向へ遡及して変更する遡及立法は、行為時に予測できなかった負担を事後的に課すこととなり、原則として許されないと解される。よって原則として許されないとする説明が正しい。税収確保のため常に自由に認められるとする説明や、可否を税収確保の必要性のみで判断するとする説明は、予測可能性の保護を無視するもので誤りである。施行前の期間に新税を課すことは、まさに行為時の予測可能性を害する典型例であるから、予測可能性と無関係とする説明も誤りである。
一問一答
5科目1,000問を科目別に学習