司法書士に戻る
不動産登記法難易度: 2024年度

司法書士 過去問不動産登記法 第228問

問題

抹消された登記の回復に関する次のアからオまでの記述のうち、正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。なお、登記官の職権による登記の回復については考慮しないものとし、租税特別措置法等の特例法による税の減免規定の適用はないものとする。 ア Aが所有権の登記名義人である甲土地について、Bによる滞納処分による差押えの登記がされ、次いでAからCへの所有権の移転の仮登記がされた後に、当該差押えの登記が抹消され、次いで当該仮登記に基づく本登記がされた場合において、Bが、抹消された当該差押えの登記の回復の嘱託をするときは、Bは、Cの承諾を証する情報を提供しなければならない。 イ 自然人であるAからBへの所有権の移転の登記がされてBが所有権の登記名義人となった甲土地について、当該所有権の移転の登記が抹消され、その後、当該所有権の移転の登記の回復を申請する場合には、Aの印鑑に関する証明書の提供を要しない。 ウ Aを抵当権者とし、Bを抵当権設定者兼債務者とする抵当権の設定の登記がされている甲土地について、Bが被担保債権の弁済をする前に、抵当権設定契約を適法に合意解除し、A及びBの申請により当該抵当権の設定の登記が抹消された場合には、A及びBは、抵当権の設定の登記の回復の申請をすることはできない。 エ Aが所有権の登記名義人であり、Bが抵当権の登記名義人である甲土地について、AB間の抵当権設定契約の解除を原因として抵当権の設定の登記の抹消がされ、その後、AからCへの所有権の移転の登記がされた場合において、当該抵当権の設定の登記の回復の申請をするときは、Bを登記権利者とし、Aを登記義務者として当該申請をしなければならない。 オ 債権額を 1000 万円とする抵当権の設定の登記を回復する登記の登録免許税の額は、4 万円である。

選択肢

  1. 1アウ
  2. 2アオ
  3. 3イウ
  4. 4イエ
  5. 5エオ

正解

1. アウ

詳しい解説を見る

解説

正解は「アウ」。ア=正しい。抹消された登記の回復は、登記上の利害関係を有する第三者がある場合には、その承諾があるときに限り申請することができる(不動産登記法72条)。差押えの登記の抹消後に仮登記に基づく本登記を得たCは、差押えの登記が回復されることにより不利益を受ける登記上の利害関係人であるから、その承諾を証する情報を提供しなければならない。イ=誤り。所有権の移転の登記の回復は、回復により所有権を失うことになる者を登記義務者、所有権を回復する者を登記権利者として共同で申請する。登記義務者は所有権の登記名義人の地位にある者であるから、その印鑑に関する証明書を提供しなければならない。ウ=正しい。回復の登記は、抹消された登記が実体上なお存在することを前提とする。被担保債権が存在するうちに抵当権設定契約が適法に合意解除された場合、抵当権は実体上消滅しており、抹消の登記は実体に合致する有効なものである。実体上存在しない権利の登記を回復することはできない。エ=誤り。抹消の登記の回復における登記義務者は、回復によって不利益を受ける現在の登記名義人である。抹消後に所有権がCに移転して登記名義人となっている以上、登記義務者はCであってAではない。オ=誤り。抹消された登記の回復の登録免許税は、不動産1個につき1,000円である(登録免許税法別表第1第1号(14))。回復される権利の債権額を基準とするものではない。したがって正しいのはアとウである。(出典: 令和6年度 司法書士試験 午後の部 第23問)

一問一答

全11科目1,000問を科目別に学習

不動産登記法の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では司書の全1350問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。司法書士試験は午前の部(憲法・民法・刑法・会社法商法)と午後の部(民事訴訟法等・供託法・司法書士法・不動産登記法・商業登記法)の択一式に、不動産登記と商業登記の記述式を加えた構成です。受験資格は不要で、行政書士や宅建からのステップアップにも向いています。