司法書士に戻る
民法難易度: 2025年度

司法書士 過去問民法 第275問

問題

更改に関する次のアからオまでの記述のうち、正しいものの組合せは、後記 1 から 5までのうち、どれか。 ア 債権者Aに対して金銭債務を負っている画家Bが、Aとの間で、当該金銭債務に代えてAの肖像画を描く債務を発生させる旨の更改をしたときは、当該金銭債務及びこれを主たる債務とする保証債務は、いずれも消滅する。 イ A、B及びCがDに対して連帯して900万円の貸金返還債務を負っている場合において、AがDとの間で、900万円の貸金返還債務に代えて甲土地の所有権を移転する債務を発生させる旨の更改をしたときであっても、B及びCは、Dに対して引き続き900万円の貸金返還債務を負う。 ウ 債務者の交替による更改がされた場合において、更改後の債務者がその債務を弁済したときは、更改後の債務者は、更改前の債務者に対して求償権を取得する。 エ 債権者の交替による更改は、更改前の債権者と更改後に債権者となる者との間の契約によってすることができる。 オ 債務者の交替による更改がされた場合において、更改前の債務者が更改前の債務を担保するために抵当権を設定していたときは、債権者は、更改前の債務者の承諾がある場合に限り、当該抵当権を更改後の債務に移すことができる。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アオ
  3. 3イウ
  4. 4ウエ
  5. 5エオ

正解

2. アオ

詳しい解説を見る

解説

正解は「アオ」。ア=正しい。従前の給付の内容について重要な変更をする契約は更改に当たり(民法513条1号)、更改によって従前の債務は消滅する。金銭債務を肖像画を描く債務に変更する合意はこれに当たり、旧債務が消滅する以上、附従性により保証債務も消滅する。イ=誤り。民法438条は、連帯債務者の一人と債権者との間に更改があったときは、債権は全ての連帯債務者の利益のために消滅すると定める。更改は絶対的効力事由であるから、BおよびCも債務を免れる。ウ=誤り。民法514条2項は、債務者の交替による更改後の債務者は、更改前の債務者に対して求償権を取得しないと定める。更改後の債務者は自らの債務を弁済したにすぎないためである。エ=誤り。民法515条1項は、債権者の交替による更改は、更改前の債権者、更改後に債権者となる者および債務者の契約によってすることができると定める。債務者を含む三者間の契約が必要であり、旧債権者と新債権者の二者間ですることはできない。オ=正しい。民法518条1項は、債権者は更改前の債務の目的の限度において、その債務の担保として設定された質権または抵当権を更改後の債務に移すことができるとしつつ、ただし第三者がこれを設定した場合にはその承諾を得なければならないと定める。債務者の交替による更改では、更改前の債務者は更改後の債務との関係では第三者に当たるから、その承諾が必要である。したがって正しいのはアとオである。(出典: 令和7年度 司法書士試験 午前の部 第18問)

一問一答

全11科目1,000問を科目別に学習

民法の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では司書の全1350問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。司法書士試験は午前の部(憲法・民法・刑法・会社法商法)と午後の部(民事訴訟法等・供託法・司法書士法・不動産登記法・商業登記法)の択一式に、不動産登記と商業登記の記述式を加えた構成です。受験資格は不要で、行政書士や宅建からのステップアップにも向いています。