問題
選択肢
- 1会社の機会の奪取禁止
- 2競業避止義務
- 3利益相反取引規制
- 4忠実義務
正解
1. 会社の機会の奪取禁止
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解説
取締役は会社のために最善を尽くす義務(忠実義務)を負っています。その一内容として、会社が手にできたはずの事業上のチャンス(会社の機会)を、自分の利益のために横取りしてはならない、という規律があります。これが会社の機会の奪取禁止です。 たとえば、会社が新たな取引先や有望な投資案件を進めようとしているのを知った取締役が、その情報を使って自分や自分の別会社でその案件を先取りしてしまう、といった行為が典型です。本来は会社が得るべき利益を、立場を利用して自分のものにしてしまう——これは会社への裏切りであり、忠実義務違反として責任を問われます。 似た規制と区別しましょう。競業避止義務は、取締役が会社と“同種の事業”を自己・第三者のために行うことを制限する規制で、行うには取締役会の承認が必要です。利益相反取引規制は、取締役が会社の取引相手になる場面の規制です。会社の機会の奪取禁止は、これら明文の規制を補う形で、忠実義務から導かれる解釈上の規律として位置づけられます。いずれも『会社の利益を犠牲にして自分が得をする』ことを防ぐ点で根は同じですが、対象とする行為の場面が異なります。
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