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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第289問

問題

失業率とインフレ率の間にトレードオフの関係があることを示す曲線を何というか?

選択肢

  1. 1フィリップス曲線
  2. 2ローレンツ曲線
  3. 3IS曲線
  4. 4ラッファー曲線

正解

1. フィリップス曲線

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解説

失業率を下げようとするとインフレ率が上がり、インフレを抑えようとすると失業率が上がる——この両立しにくい関係(トレードオフ)を表したのが「フィリップス曲線」です。もとは賃金上昇率と失業率の関係として発見され、のちに物価上昇率(インフレ率)と失業率の関係として整理されました。 直感的にはこう。景気が良くなって失業が減ると、人手不足から賃金が上がり、それが価格に転嫁されて物価も上がる。逆に失業が多いと賃金も価格も上がりにくい。だから縦軸にインフレ率、横軸に失業率をとると、右下がりの曲線になります。政策当局は「失業を取るかインフレを取るか」の選択を迫られる、というのが短期の含意です。 ただし重要なのは、この関係は短期のものだという点。長期では、人々が物価上昇を予想に織り込む(インフレ期待が調整される)ため、失業率は自然失業率の水準に戻り、フィリップス曲線は垂直になります(自然失業率仮説、フリードマンら)。つまり長期的には、インフレを起こしても失業は減らせない。混同しやすい曲線として、ローレンツ曲線は所得分配の不平等を示す曲線、IS曲線は財市場の均衡(利子率と国民所得の関係)、ラッファー曲線は税率と税収の関係を示す曲線。フィリップス曲線=「失業率とインフレ率のトレードオフ(短期は右下がり・長期は垂直)」と覚えましょう。

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