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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第389問

問題

価格変化による需要量の変化を代替効果と所得効果に分解する分析を何というか?

選択肢

  1. 1スルツキー分解
  2. 2パレート分析
  3. 3ラグランジュ分解
  4. 4ワルラス分析

正解

1. スルツキー分解

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解説

ある財の価格が変わったときに需要量がどう動くか——その変化を『代替効果』と『所得効果』という2つの力に分けて分析する手法を「スルツキー分解」といいます。値段が変わると私たちの買い方がなぜ変わるのか、その理由を二段構えで解き明かす考え方です。 2つの効果の中身を見ましょう。コーヒーが値上がりした場面で考えます。まず『代替効果』は、コーヒーが相対的に割高になったので、代わりに割安になった紅茶へ乗り換える動き。実質的な豊かさを一定に保ったまま、相対価格の変化だけで生じる需要の変化です。次に『所得効果』は、コーヒーが高くなったぶん財布の中身(実質所得)が目減りし、買える総量が減ることで生じる需要の変化。この2つを合わせたものが、価格変化による需要量の全体の変化(価格効果)になります。 この分解は、財の種類を見分けるのにも使えます。正常財では両効果が同じ向きに働き需要は素直に動きますが、劣等財では所得効果が逆向きに働きます。さらに劣等財のうち所得効果が代替効果を上回るほど強いと、価格が下がったのに需要が減るという例外的な「ギッフェン財」になります。 なお「実質所得を一定に保つ」の意味づけには2つの流儀があります。スルツキー分解は「もとの消費の組合せを買い続けられる購買力」を維持する考え方、ヒックス分解は「もとの効用水準」を維持する考え方で、分解の内訳は微妙に異なります。診断士試験では両者を区別せず、代替効果と所得効果への分解を総称してスルツキー分解と呼ぶのが一般的です。混同しやすい「パレート分析」は資源配分の効率性(パレート最適)の議論、「ワルラス分析」は全市場が同時に均衡する一般均衡の議論で、価格効果を2つに分けるスルツキー分解とは目的が異なります。

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