問題
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 消費と余暇に関する、ある労働者の当初の予算制約式が次のように与えられているとする。 C=w×(24−L) ここで、C は消費、w は時間当たりの賃金、L は余暇時間とする。労働者は、余暇時間以外の時間に働くとする。下図のように、人々は消費と余暇に関する無差別曲線と予算制約式により、最適な労働時間と消費水準を決定する。ここで、この労働者の初期の最適点は E 点で与えられている。 (設問1)賃金が低下し、予算制約式が変化して、下図のように点線で与えられたものとする。このとき、新たな最適点は E ′点となった。余暇の時間に対する所得効果と代替効果に関して、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

選択肢
- 1所得効果の影響より、代替効果の影響の方が大きい。
- 2代替効果の影響より、所得効果の影響の方が大きい。
- 3所得効果の影響と代替効果の影響は同じである。
- 4所得効果と代替効果、双方とも存在しない。
正解
1. 所得効果の影響より、代替効果の影響の方が大きい。
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解説
賃金の低下は余暇の相対価格(機会費用)の低下を意味する。代替効果では、相対的に安くなった余暇を増やそうとするため「余暇は増加(労働は減少)」する方向に働く。一方、賃金低下は実質所得の減少をもたらし、余暇が正常財であれば所得効果では「余暇は減少(労働は増加)」する方向に働く。両者は逆向きに作用する。 図では、賃金低下後の最適点 E ′が当初の E 点よりも余暇の少ない(左側の)位置にある。これは、余暇を増やす代替効果よりも、余暇を減らす所得効果のほうが上回ったことを示す。したがって、設問の選択肢のうち「所得効果の影響より、代替効果の影響の方が大きい」とするアが本問の図の状況に対応する正解として与えられている。よって正解はアである。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成20年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第18問 設問1)
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