問題
土地及びその上の建物が同一の所有者に属する場合において、その土地のみに抵当権が設定され、抵当権の実行による競売の結果、土地と建物の所有者が異なることとなった。この場合の法律関係として、民法の規定によれば正しいものはどれか。
選択肢
- 1その建物について、地上権が設定されたものとみなされる
- 2その建物について、期間30年の土地賃借権が設定されたものとみなされる
- 3建物の所有者は、土地の買受人に対し建物を取り壊して土地を明け渡さなければならない
- 4建物の所有権も土地の買受人に当然に移転する
正解
1. その建物について、地上権が設定されたものとみなされる
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解説
正しいのは、その建物について地上権が設定されたものとみなされるとする記述である。民法388条は、土地及びその上の建物が同一の所有者に属する場合において、その土地又は建物につき抵当権が設定され、その実行により所有者を異にするに至ったときは、その建物について地上権が設定されたものとみなすと定める。これを法定地上権という。地代は当事者の請求により裁判所が定める。期間30年の土地賃借権が設定されたものとみなすとする記述は誤りで、みなされるのは賃借権ではなく地上権であり、期間も法律上一律に定まるものではない。建物を取り壊して土地を明け渡さなければならないとする記述も誤りで、法定地上権が成立する結果、建物所有者は取壊し・明渡しをする必要がない。建物の所有権も買受人に当然に移転するとする記述も誤りで、土地と建物は別個の不動産であるから土地の競売により建物の所有権が移転することはない。抵当権設定時に土地と建物が同一所有者であったことが要件である点に注意する。
一問一答
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