問題
企業会計基準第9号「棚卸資産の評価に関する会計基準」における「正味売却価額」の定義として正しいものはどれか。
選択肢
- 1売価から見積追加製造原価及び見積販売直接経費を控除した額
- 2再調達原価に正常利益を加算した額
- 3売却市場における売価そのもの
- 4購買市場と売却市場の時価の平均額
正解
1. 売価から見積追加製造原価及び見積販売直接経費を控除した額
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解説
企業会計基準第9号は、正味売却価額を「売価(売却市場の時価)から見積追加製造原価及び見積販売直接経費を控除した額」と定義する。仕掛品のように完成までに追加のコストを要するものは追加製造原価を、販売に運送費や手数料を要するものは販売直接経費を控除して、正味の回収可能額を求める趣旨である。「再調達原価に正常利益を加算した額」は誤りで、再調達原価は購買市場の時価であり、原材料等について正味売却価額の適切な代替指標となり得るのは再調達原価そのもの(利益加算なし)である。「売却市場における売価そのもの」は経費等を控除しておらず、実際に回収できる金額を過大に見積もることになる。「購買市場と売却市場の時価の平均額」という概念は基準に存在しない。正味売却価額は収益性低下の判定と切下げ後の貸借対照表価額の双方に用いられる中心概念であるため、定義を正確に押さえる必要がある。
一問一答
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