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簿記論難易度: 標準

税理士 一問一答簿記論 第63問

問題

トレーディング目的で保有する棚卸資産の期末評価として、企業会計基準第9号に照らして正しいものはどれか。

選択肢

  1. 1取得原価で評価し、売却時にはじめて売却損益を計上する
  2. 2市場価格に基づく価額で評価し、帳簿価額との差額は当期の損益として処理する
  3. 3市場価格で評価するが、評価差額は純資産の部に直接計上する
  4. 4取得原価と正味売却価額のいずれか低い方で評価する

正解

2. 市場価格に基づく価額で評価し、帳簿価額との差額は当期の損益として処理する

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解説

トレーディング目的で保有する棚卸資産は、単に市場価格の変動により利益を得ることを目的として保有されるものであり、企業会計基準第9号は「市場価格に基づく価額で評価し、帳簿価額との差額は当期の損益として処理する」ことを求めている。売買目的有価証券と同様の発想であり、評価差額は原則として純額で売上高に表示される。「取得原価で評価し、売却時にはじめて売却損益を計上する」は通常の販売目的の棚卸資産の原則的な考え方であり、市場価格の変動が投資の成果であるトレーディング目的には適合しない。「評価差額は純資産の部に直接計上する」はその他有価証券の評価差額の処理との混同で、棚卸資産にはこのような純資産直入の定めはない。「取得原価と正味売却価額のいずれか低い方で評価する」は通常の販売目的の棚卸資産に適用される収益性低下時の簿価切下げの説明であり、時価の上昇局面でも損益を認識するトレーディング目的の評価とは異なる。

一問一答

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