問題
貸借対照表に計上される負債の範囲に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1貸借対照表に計上される負債は法律上の債務に限られ、債務でないものが負債の部に記載されることはない
- 2修繕引当金は法律上の債務であるため、負債の部に計上される
- 3会計上の負債には、法律上の債務のほか、修繕引当金のように債務ではないが将来の経済的資源の流出をもたらす項目(会計的負債)も含まれる
- 4買掛金や借入金のような確定債務は、会計上の負債には含まれない
正解
3. 会計上の負債には、法律上の債務のほか、修繕引当金のように債務ではないが将来の経済的資源の流出をもたらす項目(会計的負債)も含まれる
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解説
会計上の負債は、買掛金や借入金のような法律上の債務(確定債務・条件付債務)に加え、修繕引当金のように特定の相手方に対する支払義務ではないものの将来の経済的資源の流出をもたらす項目(会計的負債)を含む、法的債務概念より広い概念である。修繕引当金は債務ではないが、企業会計原則注解18の要件を満たす場合には負債の部に計上される。『負債は法律上の債務に限られ、債務でないものが記載されることはない』という記述は、この会計的負債の存在を無視している点で誤りである。『修繕引当金は法律上の債務である』という記述は、修繕が自己の保有する資産に対する支出予定にすぎず、特定の相手方への義務ではない点で誤りである。『買掛金や借入金のような確定債務は会計上の負債に含まれない』という記述は、確定債務が負債の中核をなすことに反し誤りである。適正な期間損益計算の要請から負債概念が法的債務の外側へ拡張されてきた点が財務諸表論では重要となる。
一問一答
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