問題
発生主義会計における損益の測定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1発生主義会計では、認識も測定も現金収支と完全に切り離されるため、収益・費用の金額は毎期末の時価によって測定される
- 2発生主義会計における費用の額は、実際の収支額とは無関係に、経営者の見積る将来価値によって自由に決定できる
- 3発生主義会計では、損益の認識時点は現金収支の時点から切り離されるが、その測定額は過去・現在・将来の収入額および支出額に基づいて決定される
- 4収支額基準は現金主義会計に固有の測定基準であり、発生主義会計では用いられない
正解
3. 発生主義会計では、損益の認識時点は現金収支の時点から切り離されるが、その測定額は過去・現在・将来の収入額および支出額に基づいて決定される
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解説
発生主義会計は、損益をいつ計上するかという認識の局面では現金収支の時点から離れ、経済価値の増減や実現の事実に基づいて認識する。しかし、いくらで計上するかという測定の局面では、当期の収支に限らず、過去の支出(減価償却費の基礎となる取得原価)や将来の収支(引当金繰入額の基礎となる将来の支出)を含む収入額・支出額に基づいて金額を決定する。これが収支額基準であり、「認識時点は現金収支の時点から切り離されるが、その測定額は過去・現在・将来の収入額および支出額に基づいて決定される」という記述が正しい。「収益・費用の金額は毎期末の時価によって測定される」は誤りで、伝統的な発生主義会計の測定は時価ではなく収支額に基礎を置く。「実際の収支額とは無関係に、経営者の見積る将来価値によって自由に決定できる」も誤りで、測定を収支額に基礎づけるのは、まさに金額の客観性・検証可能性を確保し恣意的な測定を排除するためである。「収支額基準は現金主義会計に固有の測定基準であり、発生主義会計では用いられない」も誤りで、収支額基準は認識と測定を区別したうえで、発生主義会計における測定面を支える基準として機能している。
一問一答
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