問題
企業会計基準第30号「時価の算定に関する会計基準」における時価の定義として、正しいものはどれか。
選択肢
- 1算定日において市場参加者間で秩序ある取引が行われると想定した場合の、当該取引における資産の売却によって受け取る価格又は負債の移転のために支払う価格
- 2企業が過去に当該資産を実際に売却した際の取引価格
- 3当該資産を再取得するために要する再調達原価
- 4経営者が見積る、当該資産の使用から得られる将来キャッシュ・フローの現在価値(使用価値)
正解
1. 算定日において市場参加者間で秩序ある取引が行われると想定した場合の、当該取引における資産の売却によって受け取る価格又は負債の移転のために支払う価格
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解説
企業会計基準第30号「時価の算定に関する会計基準」は、時価を、算定日において市場参加者間で秩序ある取引が行われると想定した場合の、当該取引における資産の売却によって受け取る価格又は負債の移転のために支払う価格と定義している。これはいわゆる出口価格であり、企業自身の意図や保有方針ではなく、市場参加者の観点からの仮定に基づいて算定される点に特徴がある。「過去に実際に売却した際の取引価格」は算定日時点の評価額ではなく定義に合致しない。「再取得するために要する再調達原価」は入口価格であり、出口価格としての時価とは概念的に区別される。「経営者が見積る使用価値」は企業固有の事情を反映した評価であり、市場参加者の仮定に基づく時価とは異なる。同基準はIFRS第13号との整合を図って開発され、時価の算定に用いるインプットを観察可能性の程度に応じてレベル1からレベル3に分類する枠組みを定めており、「金融商品に関する会計基準」等における時価の統一的な基礎となっている。
一問一答
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