ビジネス実務法務検定2級トップに戻る
紛争の解決方法と国際法務難易度: 標準

ビジネス実務法務検定2級 一問一答紛争の解決方法と国際法務 第26問

問題

A社はB社に対し製品の引渡しを求める権利を有しているが、B社が当該製品(特定物)を第三者に転売・引渡しをしてしまうおそれがある。A社が将来の引渡しの強制執行を保全するために採るべき民事保全の手続として最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1金銭債権の保全のため、B社の預金に対して仮差押えを申し立てる
  2. 2仮の地位を定める仮処分として、B社に対し当該製品を直ちにA社へ引き渡すよう命じる決定を求める
  3. 3係争物に関する仮処分として、当該製品について占有移転禁止の仮処分を申し立てる
  4. 4B社に対する貸金返還請求として支払督促を申し立てる

正解

3. 係争物に関する仮処分として、当該製品について占有移転禁止の仮処分を申し立てる

詳しい解説を見る

解説

特定物の引渡請求権など金銭債権以外の権利について、その目的物の現状を維持し将来の強制執行を保全する手段が「係争物に関する仮処分」である(民事保全法23条1項)。本件のように製品が第三者に転売・引き渡されると引渡執行が困難になるおそれがある場合、占有移転禁止の仮処分を用いて目的物の占有が移転しても執行できるよう保全する。金銭債権を保全する仮差押えは引渡請求権の保全には適さない。仮の地位を定める仮処分は争いある権利関係に暫定的地位を定めるもので、保全段階で本案的に引渡しを終局的に実現するものではない。支払督促は金銭等の給付請求のための簡易手続であり物の引渡保全とは異なる。よって占有移転禁止の仮処分が正しい。

一問一答

全400問を繰り返し学習

紛争の解決方法と国際法務の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格ではビジネス実務法務検定2級の全600問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。ビジネス実務法務検定2級は「企業取引の法務/債権の管理と回収/株式会社の組織と運営/企業財産と知的財産/企業活動の規制と労働法/紛争の解決方法と国際法務」の6領域から出題されます。民法・商法・会社法を中心に、3級より実践的・応用的な事例が問われます。