問題
企業が紛争解決手段を選択するにあたっての一般的な考慮に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1少額かつ定型的な金銭債権の回収では、訴訟手続による前に支払督促や少額訴訟など簡易・迅速な手続の利用を検討することが合理的である
- 2相手方の財産散逸のおそれがある場合でも、本案訴訟の確定判決を得るまでは一切の保全手段を採るべきではない
- 3秘密保持を重視する国際取引紛争では、公開が原則の訴訟を選び、仲裁は避けるのが一般に望ましい
- 4相手方と取引関係を継続したい場合であっても、円満な解決を図る調停や和解よりも、まず判決による白黒の決着を優先すべきである
正解
1. 少額かつ定型的な金銭債権の回収では、訴訟手続による前に支払督促や少額訴訟など簡易・迅速な手続の利用を検討することが合理的である
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解説
紛争解決手段の選択にあたっては、請求額・紛争の性質・相手方との関係・秘密保持の要否・迅速性・コスト・執行可能性などを総合的に考慮するのが実務上合理的である。少額かつ定型的な金銭債権の回収では、費用と時間のかかる通常訴訟の前に、支払督促や少額訴訟といった簡易・迅速な手続の利用を検討するのが合理的である。相手方の財産散逸のおそれがあるときは、判決を待っていては回収不能となりかねないため、むしろ仮差押え等の保全手段を早期に検討すべきである。秘密保持を重視する場合は、原則非公開の仲裁の方が公開原則の訴訟より適することが多い。取引関係の継続を望むなら、対立を深める判決よりも調停・和解による円満解決が適する場面が多い。したがって少額債権回収で簡易手続の利用を検討するとする記述が最も適切である。
一問一答
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