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株式会社の組織と運営難易度: 標準

ビジネス実務法務検定2級 一問一答株式会社の組織と運営 第31問

問題

取締役の経営判断と責任に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1取締役の経営判断には裁量の余地が一切認められない。
  2. 2取締役は経営判断の結果会社に損害が生じた場合、過程の合理性を問わず常に責任を負う。
  3. 3取締役の経営上の判断について、判断の前提となった事実認識に不注意な誤りがなく、意思決定の過程・内容に著しく不合理な点がなければ、結果的に会社に損害が生じても任務懈怠責任を問われないとするのが一般的な考え方である。
  4. 4経営判断の原則は、法令違反行為についても適用され、法令に違反しても合理的なら免責される。

正解

3. 取締役の経営上の判断について、判断の前提となった事実認識に不注意な誤りがなく、意思決定の過程・内容に著しく不合理な点がなければ、結果的に会社に損害が生じても任務懈怠責任を問われないとするのが一般的な考え方である。

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解説

いわゆる経営判断の原則とは、取締役の経営上の専門的・予測的判断について裁判所が事後的に当不当を細かく審査するのは相当でないとの考えから、判断の前提となった事実の認識に不注意な誤りがなく、その事実に基づく意思決定の過程・内容に著しく不合理な点がない限り、結果的に会社に損害が生じても善管注意義務違反(任務懈怠)にはならないとする判例法理である。リスクある経営の萎縮を防ぐ趣旨であり、裁量を一切認めないとの選択肢は誤り。ただしこの原則は適法な裁量行為を前提とするもので、法令違反行為には適用されず、取締役は法令遵守義務を免れない点に注意を要する。

一問一答

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