問題
国際取引の実務に関する次のア〜エの記述のうち、適切なものの組み合わせを①〜④の中から1つ選びなさい。 ア. インコタームズ(Incoterms)は、貿易取引における費用負担と危険移転の分岐点等を定型化した国際的な取引条件の規則である。 イ. 信用状(L/C)取引では、銀行は売買契約そのものの履行内容ではなく、呈示された書類が信用状条件に文面上合致しているか否かに基づいて支払を行う(書類取引の原則・独立抽象性)。 ウ. インコタームズは条約であり、貿易取引の当事者はこれに従う法的義務を当然に負う。 エ. 信用状取引では、開設銀行は実際に船積みされた貨物の品質・数量を自ら検査したうえで支払の可否を判断しなければならない。
選択肢
- 1ウ・エ
- 2ア・エ
- 3イ・ウ
- 4ア・イ
正解
4. ア・イ
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
適切なのはア・イ。アはインコタームズの定義で、国際商業会議所(ICC)が定める貿易取引条件の解釈規則であり、FOB・CIF等で費用と危険の分岐点を明確化する。イは信用状取引の根幹である書類取引の原則・独立抽象性で、銀行は原因たる売買契約から独立し、呈示書類が信用状条件に文面上合致するかのみで支払を判断する。ウは誤りで、インコタームズは条約や法律ではなく任意の規則であり、当事者が契約で採用して初めて適用される(当然に法的拘束力を持つわけではない)。エも誤りで、信用状取引はあくまで書類に基づく取引であり、開設銀行が現物の貨物を検査する義務はない(書類取引の原則の帰結)。国際取引の決済・条件は2級の実務的論点である。
一問一答
全400問を繰り返し学習