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商法・会社法難易度: 標準2021年度

行政書士 過去問商法・会社法 第7問

問題

株式会社の設立に係る責任等に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. 1株式会社の成立の時における現物出資財産等の価額が定款に記載または記録された価額に著しく不足するときは、発起人および設立時取締役は、検査役の調査を経た場合および当該発起人または設立時取締役がその職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明した場合を除いて、当該株式会社に対して、連帯して、当該不足額を支払う義務を負う。
  2. 2発起人は、その出資に係る金銭の払込みを仮装し、またはその出資に係る金銭以外の財産の給付を仮装した場合には、株式会社に対し、払込みを仮装した出資に係る金銭の全額を支払い、または給付を仮装した出資に係る金銭以外の財産の全部を給付する義務を負う。
  3. 3発起人、設立時取締役または設立時監査役は、株式会社の設立についてその任務を怠ったときは、当該株式会社に対し、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
  4. 4発起人、設立時取締役または設立時監査役がその職務を行うについて過失があったときは、当該発起人、設立時取締役または設立時監査役は、これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。
  5. 5発起人、設立時取締役または設立時監査役が株式会社または第三者に生じた損害を賠償する責任を負う場合において、他の発起人、設立時取締役または設立時監査役も当該損害を賠償する責任を負うときは、これらの者は、連帯債務者とする。

正解

4. 発起人、設立時取締役または設立時監査役がその職務を行うについて過失があったときは、当該発起人、設立時取締役または設立時監査役は、これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。

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解説

誤っているのは、発起人・設立時取締役・設立時監査役が『職務を行うについて過失があったとき』に第三者への損害賠償責任を負うとする記述である。第三者に対して損害賠償責任を負うのは、その職務を行うについて悪意または重大な過失があったときであり(会社法53条2項)、単なる過失では足りない。現物出資財産等の不足額填補責任につき、検査役の調査を経た場合や無過失の証明をした場合は免責されるとする記述は正しい(52条1項・2項)。出資の履行を仮装した発起人が支払・給付義務を負うとする記述も正しい(52条の2第1項)。任務を怠ったとき会社に対する損害賠償責任を負うとする記述も正しい(53条1項)。複数の者が責任を負うときは連帯債務者となるとする記述も正しい(54条)。(出典: 令和3年度 行政書士試験 問題37)

一問一答

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