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行政法難易度: 標準2022年度

行政書士 過去問行政法 第49問

問題

抗告訴訟の対象に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当でないものはどれか。

選択肢

  1. 1都市計画法に基づいて、公共施設の管理者である行政機関等が行う開発行為への同意は、これが不同意であった場合には、開発行為を行おうとする者は後続の開発許可申請を行うことができなくなるため、開発を行おうとする者の権利ないし法的地位に影響を及ぼすものとして、抗告訴訟の対象となる行政処分に該当する。
  2. 2都市計画区域内において用途地域を指定する決定は、地域内の土地所有者等に建築基準法上新たな制約を課すものではあるが、その効果は、新たにそのような制約を課する法令が制定された場合と同様の当該地域内の不特定多数の者に対する一般的抽象的なものにすぎず、当該地域内の個人の具体的な権利を侵害するものではないから、抗告訴訟の対象となる行政処分に該当しない。
  3. 3市町村の施行に係る土地区画整理事業計画の決定により、事業施行地区内の宅地所有者等は、所有権等に対する規制を伴う土地区画整理事業の手続に従って換地処分を受けるべき地位に立たされるため、当該計画の決定は、その法的地位に直接的な影響を及ぼし、抗告訴訟の対象となる行政処分に該当する。
  4. 4地方公共団体が営む水道事業に係る条例所定の水道料金を改定する条例の制定行為は、同条例が上記水道料金を一般的に改定するものであって、限られた特定の者に対してのみ適用されるものではなく、同条例の制定行為をもって行政庁が法の執行として行う処分と実質的に同視することはできないから、抗告訴訟の対象となる行政処分に該当しない。
  5. 5特定の保育所の廃止のみを内容とする条例は、他に行政庁の処分を待つことなく、その施行により各保育所廃止の効果を発生させ、当該保育所に現に入所中の児童およびその保護者という限られた特定の者らに対して、直接、当該保育所において保育を受けることを期待し得る法的地位を奪う結果を生じさせるものであるから、その制定行為は、行政庁の処分と実質的に同視し得るものということができ、抗告訴訟の対象となる行政処分に該当する。

正解

1. 都市計画法に基づいて、公共施設の管理者である行政機関等が行う開発行為への同意は、これが不同意であった場合には、開発行為を行おうとする者は後続の開発許可申請を行うことができなくなるため、開発を行おうとする者の権利ないし法的地位に影響を及ぼすものとして、抗告訴訟の対象となる行政処分に該当する。

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解説

正解は1(妥当でないもの)。開発許可手続における公共施設管理者の同意(都市計画法32条)は、それが得られなくても協議の不調にとどまり、開発行為自体や後続の開発許可申請が法的に不可能になるわけではないから、開発を行おうとする者の権利・法的地位に直接影響を及ぼす処分とはいえず、抗告訴訟の対象たる行政処分に当たらないとするのが判例(最判平成7年)であり、1は妥当でない。2は用途地域指定決定の非処分性(最判昭和57年)、3は土地区画整理事業計画決定の処分性を認めた判例(最大判平成20年)、4は水道料金改定条例の非処分性(最判平成18年)、5は特定保育所廃止条例の処分性を認めた判例(最判平成21年)にそれぞれ沿い、いずれも妥当である。(出典: 令和4年度 行政書士試験 問題18)

一問一答

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