問題
選択肢
- 1逆選択(アドバースセレクション)
- 2モラルハザード
- 3フリーライダー
- 4シグナリング
正解
1. 逆選択(アドバースセレクション)
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解説
売り手と買い手で持っている情報に差がある(情報の非対称性)と、皮肉なことに質の悪い商品ばかりが市場に残ってしまう——これが逆選択(アドバースセレクション)です。本来なら淘汰されるべき粗悪品が生き残り、良いものが消えていくので「逆」選択と呼ばれます。 有名な例が中古車市場(レモン市場)です。レモンとは欠陥車のスラング。買い手は見た目だけでは良い車か欠陥車か見分けられないので、平均的な品質を想定した中くらいの価格しか出しません。すると良質な車を持つ売り手は「この値段では安すぎる」と出品をやめてしまい、市場には欠陥車(レモン)ばかりが残る。結果、買い手はますます警戒して価格を下げ、悪循環で市場が縮小していきます。保険でも、健康な人ほど加入をためらい病気がちな人ほど加入したがる、という同じ問題が起きます。 似た用語との区別が大事です。モラルハザードは契約「後」に起きる問題で、保険に入ったら不注意になるなど、相手に見えないのをいいことに行動が変わること。逆選択は契約「前」の隠れた情報による問題です。フリーライダーは対価を払わず便益にただ乗りする人(公共財の問題)。シグナリングは、情報を持つ側(質の良い財の売り手など)が保証や資格などで自分の質を相手に伝え、逆選択を和らげるための行動であり、現象そのものの名前ではありません。なお、アカロフの「レモン市場」は本問の現象の代表例で、レモン問題と逆選択はほぼ同じ現象を指します。
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