問題
事務管理について正しい記述はどれか。
選択肢
- 1事務管理が成立するには本人の依頼が必要である
- 2管理者は本人の意思に反することが明らかな場合でも管理を継続できる
- 3管理者は本人のために有益な費用を支出したときは償還を請求できる
- 4事務管理は契約の一種である
正解
3. 管理者は本人のために有益な費用を支出したときは償還を請求できる
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
民法702条1項により、管理者は、本人のために有益な費用を支出したときは、本人に対しその償還を請求することができる。したがって有益費の償還請求を認める肢が正しい。事務管理とは、義務なく他人のために事務の管理を始めることをいい(民法697条1項)、本人の依頼があれば委任契約となるから、本人の依頼を成立要件とする肢は誤りであり、契約の一種とする肢も誤りである(事務管理は契約によらずに債権債務関係を生じさせる法定債権関係である)。また、管理者は本人の意思を知っているとき又は推知できるときはその意思に従って管理しなければならず、事務管理の継続が本人の意思に反することが明らかであるときは管理を中止しなければならない(民法700条ただし書)ため、意思に反することが明らかでも継続できるとする肢も誤りである。宅建士試験では、管理者に原則として報酬請求権がない点、緊急事務管理では悪意・重過失がない限り損害賠償責任を負わない点も併せて押さえたい。
一問一答
全400問を繰り返し学習