問題
Aが甲土地を20年間占有し所有権の取得時効が完成したが、時効完成前にBが所有者から甲土地を買い受け登記を備えていた。AとBの関係について、正しいものはどれか。
選択肢
- 1Aは登記を備えなければBに時効取得を対抗できない
- 2Aの取得時効はBが登記を備えた時点で中断し、更新後は再び20年の占有を要する
- 3Aは登記がなくてもBに対して時効による所有権取得を主張できる
- 4Bが善意無過失であれば、Aの取得時効は成立しない
正解
3. Aは登記がなくてもBに対して時効による所有権取得を主張できる
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解説
判例によれば、時効完成前に所有権を取得した第三者は、時効取得者にとって当事者と同視される前主の地位に立つため、民法177条の第三者に当たらない。したがって、Aは登記がなくてもBに時効取得を対抗できるとする記述が正しい(対抗できないのは時効完成後の第三者の場合である)。よって、登記を備えなければ対抗できないとする記述は誤り。第三者が登記を備えることは民法147条以下の時効の完成猶予・更新事由ではないので、Bの登記により時効が中断し再び20年の占有を要するとする記述も誤り。取得時効の要件は所有の意思をもって平穏公然に一定期間占有することであり(民法162条)、第三者の善意無過失は成立要件と無関係なので、Bが善意無過失なら時効が成立しないとする記述も誤りである。
一問一答
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