問題
不法行為に関する次の記述のうち、民法の規定および判例によれば正しいものはどれか。
選択肢
- 1建物の設置または保存に瑕疵があった場合、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしていたときは、所有者が損害賠償責任を負う
- 2使用者責任が成立する場合、被害者は被用者本人に対して損害賠償を請求することはできない
- 3共同不法行為者は、それぞれの加害割合に応じた分割債務としてのみ責任を負う
- 4使用者は、被用者の選任および監督について相当の注意をしていた場合でも、使用者責任を免れることはできない
正解
1. 建物の設置または保存に瑕疵があった場合、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしていたときは、所有者が損害賠償責任を負う
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
正解は、占有者が必要な注意をしていたときに所有者が責任を負うという記述である。民法717条1項は、土地の工作物の設置または保存の瑕疵によって他人に損害を生じたときは占有者が賠償責任を負い、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは所有者が賠償しなければならないと定める。所有者の責任は免責事由のない無過失責任である。使用者責任(民法715条)は被用者自身の民法709条の責任を消滅させるものではなく、被害者はいずれにも請求できるため、被用者に請求できないとする記述は誤りである。同条1項ただし書は選任監督に相当の注意をした場合の免責を認めているので免れないとする記述も誤りである。共同不法行為者は連帯して責任を負う(民法719条1項)。
一問一答
全400問を繰り返し学習