問題
E社は前期末に収益性の低下により商品の帳簿価額を2,000円切り下げた。当該商品は当期末においても在庫として残っている。E社が簿価切下げについて洗替え法を採用している場合、当期の会計処理として適切なものはどれか。
選択肢
- 1戻入れは行わず、切り下げた後の帳簿価額を当期の取得原価とみなして期末評価を行う
- 2商品を販売した時点で、前期の評価損2,000円を売上原価から控除する
- 3評価損2,000円を戻し入れ、戻入額は特別利益として表示する
- 4評価損2,000円を戻し入れたうえで、当期末の正味売却価額に基づき改めて簿価切下げの要否を判定する
正解
4. 評価損2,000円を戻し入れたうえで、当期末の正味売却価額に基づき改めて簿価切下げの要否を判定する
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解説
企業会計基準第9号は、収益性の低下による簿価切下げについて、当期に戻入れを行わない切放し法と、前期の切下額を戻し入れる洗替え法のいずれかを棚卸資産の種類ごとに選択し、継続適用することを認めている。洗替え法では「評価損2,000円を戻し入れたうえで、当期末の正味売却価額に基づき改めて簿価切下げの要否を判定する」ことになり、期末時点の収益性が毎期新たに帳簿価額へ反映される。「戻入れは行わず、切り下げた後の帳簿価額を当期の取得原価とみなして期末評価を行う」は切放し法の説明であり、洗替え法を採用する本問では誤りである。「商品を販売した時点で、前期の評価損2,000円を売上原価から控除する」という処理は基準に存在しない。「戻入額は特別利益として表示する」も誤りで、戻入額は当期の簿価切下額と相殺され、売上原価等の同じ区分で処理されるのが原則であり、臨時・多額の場合の特別損失の議論とも異なる。
一問一答
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