税理士に戻る
法人税法難易度:

税理士 一問一答法人税法 第32問

問題

業績不振の内国法人H社は、完全支配関係のない取引先金融機関から借入金2,000万円の債務免除を受けた。この債務免除に関するH社の法人税法上の原則的な取扱いとして正しいものはどれか。

選択肢

  1. 1金銭の受取りがないため課税関係は生じない
  2. 2債務免除益は資本等取引に係るものとして益金の額に算入されない
  3. 3債務免除益のうち2分の1のみが益金の額に算入される
  4. 4債務免除益2,000万円が益金の額に算入される

正解

4. 債務免除益2,000万円が益金の額に算入される

詳しい解説を見る

解説

債務の免除を受けた法人は、免除された債務の額に相当する経済的利益を得ており、法人税法22条2項の「無償による資産の譲受けその他の取引」に係る収益として、債務免除益2,000万円が益金の額に算入されるのが原則である。金銭の現実の受取りがなくても、返済義務の消滅による純資産の増加が生じている以上、収益の認識は妨げられない。債権者としての金融機関は株主の地位で免除したものではないため、資本等取引(同22条5項)にも該当しない。もっとも、会社更生法・民事再生法等による法的整理など一定の場合には、期限切れ欠損金の損金算入(同59条)により債務免除益課税が実質的に緩和される仕組みが別途用意されている。また、完全支配関係がある内国法人からの債務免除であれば受贈益の益金不算入(同25条の2)の対象となり得るなど、免除者との関係によって結論が変わる点が実務上の急所である。

一問一答

5科目1,000問を科目別に学習

法人税法の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では税理士の全1000問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。税理士試験は簿記論・財務諸表論の会計2科目と、法人税法・消費税法・相続税法などの税法科目から5科目を積み上げる科目合格制の国家試験です。簿記論・財務諸表論は受験資格不要で誰でも挑戦できます。