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財務諸表論難易度:

税理士 一問一答財務諸表論 第9問

問題

討議資料「財務会計の概念フレームワーク」の考え方を前提とした、純利益と包括利益の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1包括利益はリスクから解放された部分のみで構成されるため、その他の包括利益の組替調整(リサイクリング)は不要である
  2. 2純利益と包括利益の差額は、株主との直接的な取引による純資産の変動額に一致する
  3. 3概念フレームワークは、意思決定有用性の観点から包括利益が純利益よりも優れた利益概念であると結論づけている
  4. 4その他の包括利益に計上された項目が後にリスクから解放されたときは、組替調整により純利益に含められる

正解

4. その他の包括利益に計上された項目が後にリスクから解放されたときは、組替調整により純利益に含められる

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解説

概念フレームワークの下では、純利益は投資のリスクから解放された成果に限られるのに対し、包括利益にはリスクから解放されていない純資産の変動(その他の包括利益)も含まれる。その他有価証券評価差額金のようにいったんその他の包括利益とされた項目も、売却等により成果が事実として確定すれば「組替調整により純利益に含められる」ことになり、これがいわゆるリサイクリングであるから、この記述が正しい。「包括利益はリスクから解放された部分のみで構成されるため、その他の包括利益の組替調整(リサイクリング)は不要である」は、包括利益に未解放の変動が含まれる点を見落としており誤りである。「純利益と包括利益の差額は、株主との直接的な取引による純資産の変動額に一致する」も誤りで、株主等との直接的な取引はそもそも両利益の計算から除外されており、両者の差異はその他の包括利益等から生じる。「包括利益が純利益よりも優れた利益概念であると結論づけている」も誤りで、概念フレームワークは包括利益が純利益に置き換わり得るものとは考えず、リスクから解放された成果としての純利益の情報価値を重視している。

一問一答

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