問題
有形固定資産に対する支出の会計処理に関する次の記述のうち、誤っているものを選びなさい。
選択肢
- 1資産の耐用年数を延長させ、または価値を増加させる支出は、資本的支出として資産の取得原価に算入される
- 2資本的支出とすべき支出を収益的支出として処理すると、当期の利益と固定資産の帳簿価額がともに過小に表示される
- 3収益的支出とすべき修繕費を資本的支出として処理すると、当期の利益は過大に表示され、その後の期間には過大な減価償却費が計上される
- 4資本的支出と収益的支出の区分は、支出額の多寡のみによって機械的に決定される
正解
4. 資本的支出と収益的支出の区分は、支出額の多寡のみによって機械的に決定される
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解説
「資本的支出と収益的支出の区分は、支出額の多寡のみによって機械的に決定される」が誤りである。両者の区分は、その支出が資産の耐用年数の延長や価値の増加といった用役提供能力の増大をもたらすものか、それとも現状の機能維持・原状回復にとどまるものかという支出の性質によって判断されるべきものであり、金額の大小だけで決まるものではない。「耐用年数を延長させ、または価値を増加させる支出は、資本的支出として資産の取得原価に算入される」は正しい記述であり、当該支出は将来の収益獲得に貢献するため、費用配分の対象となる原価を構成する。「資本的支出とすべき支出を収益的支出として処理すると、当期の利益と固定資産の帳簿価額がともに過小に表示される」も正しく、本来資産化して各期に配分すべき額が一時に費用化されることの帰結である。「収益的支出とすべき修繕費を資本的支出として処理すると、当期の利益は過大に表示され、その後の期間には過大な減価償却費が計上される」も正しく、費用の繰延べによる利益操作の典型例として戒められる誤処理である。
一問一答
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