問題
収益の認識における実現主義と発生主義の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1収益を発生主義のみで認識すれば、処分可能性のある確実な利益だけが計上される
- 2実現主義は発生主義よりも早い時点で収益を認識する考え方である
- 3収益の認識に発生主義を全面的に適用すると、確実性と処分可能性を欠く未実現利益が計上されるおそれがあるため、伝統的に収益は実現主義によって認識されてきた
- 4費用の認識は実現主義により、収益の認識は現金主義によるのが伝統的な期間損益計算の枠組みである
正解
3. 収益の認識に発生主義を全面的に適用すると、確実性と処分可能性を欠く未実現利益が計上されるおそれがあるため、伝統的に収益は実現主義によって認識されてきた
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解説
伝統的な期間損益計算では、費用は経済価値の費消という発生の事実に基づく発生主義により認識する一方、収益についてまで発生主義を全面適用すると、生産や保有の段階で生じる価値増加のように確実性を欠き処分可能性のない未実現利益が計上されるおそれがある。そこで収益は、第三者への財貨・役務の提供と貨幣性資産の受領という要件を満たした実現の時点で認識する実現主義が採用されてきた。したがって、未実現利益計上のおそれから伝統的に収益は実現主義によって認識されてきたとする記述が正しい。「発生主義のみで認識すれば、処分可能性のある確実な利益だけが計上される」は、発生主義では未実現利益の混入を防げない点で内容が逆であり誤りである。「実現主義は発生主義よりも早い時点で収益を認識する」も誤りで、経済価値の増加は生産・保有の過程でも生じ得るのに対し、実現は販売の時点まで認識を待つから、一般に実現主義の認識時点は発生主義よりも遅い。「費用の認識は実現主義により、収益の認識は現金主義による」は、費用は発生主義・収益は実現主義という伝統的枠組みを取り違えており誤りである。
一問一答
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