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財務諸表論難易度:

税理士 一問一答財務諸表論 第77問

問題

「固定資産の減損に係る会計基準」における減損処理の意義に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1資産の時価の変動を毎期貸借対照表に反映させる時価評価の一形態である
  2. 2将来の修繕や取替えに備えて、帳簿価額をあらかじめ引き下げておく保守的な会計処理である
  3. 3収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合に、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように帳簿価額を減額する会計処理である
  4. 4資産の市場価格が帳簿価額を下回った場合に、必ずその差額を損失として計上する会計処理である

正解

3. 収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合に、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように帳簿価額を減額する会計処理である

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解説

「固定資産の減損に係る会計基準」によれば、減損処理とは「収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合に、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように帳簿価額を減額する会計処理」である。事業用資産の過大な帳簿価額を将来に繰り越さないために行われる、取得原価基準の下での帳簿価額の臨時的な減額であり、金融商品に適用されるような時価評価とは性格を異にする。したがって「時価の変動を毎期貸借対照表に反映させる時価評価の一形態」との記述は、同基準が減損処理を時価評価ではないと明確に位置付けている点で誤りである。「将来の修繕や取替えに備えて、帳簿価額をあらかじめ引き下げておく」との記述も誤りで、減損処理は将来の支出への備えではなく、既に生じている収益性の低下の事実を反映させる処理である。「市場価格が帳簿価額を下回った場合に、必ずその差額を損失として計上する」も誤りで、減損損失は兆候の把握と割引前将来キャッシュ・フローによる認識の判定を経てはじめて測定されるものであり、市場価格の下落のみで直ちに計上されるわけではない。

一問一答

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