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財務諸表論難易度:

税理士 一問一答財務諸表論 第106問

問題

討議資料「財務会計の概念フレームワーク」における費用の定義に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1費用とは、純利益を減少させる項目であり、特定期間の期末までに生じた資産の減少や負債の増加に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分をいう
  2. 2費用とは、当期の支出額のうち現金で実際に支払われた部分をいい、期末に未払となっている額は費用に含まれない
  3. 3費用とは、特定期間に生じた純資産の減少額のすべてをいい、株主に対する配当として分配された額もこれに含まれる
  4. 4費用とは、投資のリスクから解放されたか否かにかかわらず、発生の事実が認められた時点で直ちに認識される項目をいう

正解

1. 費用とは、純利益を減少させる項目であり、特定期間の期末までに生じた資産の減少や負債の増加に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分をいう

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解説

討議資料「財務会計の概念フレームワーク」は、費用を「純利益を減少させる項目であり、特定期間の期末までに生じた資産の減少や負債の増加に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分」と定義する。収益が資産の増加・負債の減少に見合う額のうちリスクから解放された部分とされるのと対をなす構造であり、いずれも投資のリスクからの解放という同一の認識規準に立っている点が要である。したがって、資産の減少や負債の増加に見合う額のうち投資のリスクから解放された部分をいうとする記述が正しい。当期の支出額のうち現金で実際に支払われた部分をいい未払額は含まれないとする記述は、現金主義による把握であって、発生した事実に基づいて認識する発生主義会計の枠組みと相容れないため誤りである。特定期間に生じた純資産の減少額のすべてをいい株主への配当も含まれるとする記述は、株主との直接的な取引による純資産の変動を損益から除く点を無視しており誤りである。配当は投資の成果ではなく成果の分配であって、費用にも損失にも当たらない。投資のリスクから解放されたか否かにかかわらず発生の事実が認められた時点で直ちに認識されるとする記述は、リスクからの解放という認識規準そのものを否定するものであり、定義の中核部分に反するため誤りである。

一問一答

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