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刑法(全75問)

司書 刑法 の過去問・一問一答一覧

司法書士の刑法分野から75問を収録。問題文・選択肢・正解・解説まで基本無料で公開。スキマ資格で繰り返し演習できます。

1問目から演習する
  1. 1
    1刑法標準

    罪刑法定主義の派生原則として、最も適切でないものはどれか。

  2. 2
    2刑法

    刑の変更があった場合の処理として、最も適切なものはどれか。

  3. 3
    3刑法標準

    刑法の場所的適用範囲に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  4. 4
    4刑法

    因果関係に関する判例の判断枠組みとして、最も適切なものはどれか。

  5. 5
    5刑法

    不真正不作為犯の成立要件として、最も適切なものはどれか。

  6. 6
    6刑法

    事実の錯誤に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  7. 7
    7刑法標準

    法律の錯誤に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  8. 8
    8刑法標準

    正当防衛の要件に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  9. 9
    9刑法

    侵害の急迫性に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  10. 10
    10刑法標準

    過剰防衛の効果として、最も適切なものはどれか。

  11. 11
    11刑法標準

    緊急避難の要件として、最も適切なものはどれか。

  12. 12
    12刑法標準

    緊急避難の規定が適用されない者として、最も適切なものはどれか。

  13. 13
    13刑法標準

    責任能力に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  14. 14
    14刑法

    刑事未成年に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  15. 15
    15刑法標準

    未遂犯の処罰に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  16. 16
    16刑法標準

    中止犯の効果として、最も適切なものはどれか。

  17. 17
    17刑法

    中止犯の任意性に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  18. 18
    18刑法標準

    共同正犯の処罰に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  19. 19
    19刑法標準

    共謀共同正犯に関する判例(練馬事件)の立場として、最も適切なものはどれか。

  20. 20
    20刑法標準

    教唆犯と従犯の刑に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  21. 21
    21刑法

    身分犯と共犯(刑法65条)に関する通説として、最も適切なものはどれか。

  22. 22
    22刑法標準

    間接正犯に該当する典型例として、最も適切なものはどれか。

  23. 23
    23刑法標準

    観念的競合と牽連犯の処断に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  24. 24
    24刑法標準

    牽連犯の典型例として、最も適切なものはどれか。

  25. 25
    25刑法

    併合罪の加重に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  26. 26
    26刑法標準

    令和4年改正による刑の種類の変更として、最も適切なものはどれか。

  27. 27
    27刑法

    刑の加重減軽の順序として、最も適切なものはどれか。

  28. 28
    28刑法標準

    刑の全部の執行猶予の要件として、最も適切なものはどれか。

  29. 29
    29刑法標準

    執行猶予期間を無事経過した場合の効果として、最も適切なものはどれか。

  30. 30
    30刑法標準

    仮釈放の要件として、最も適切なものはどれか。

  31. 31
    31刑法標準

    自首の効果として、最も適切なものはどれか。

  32. 32
    32刑法標準

    自殺関与・同意殺人罪の法定刑として、最も適切なものはどれか。

  33. 33
    33刑法標準

    傷害の意義に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  34. 34
    34刑法標準

    暴行の意義に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  35. 35
    35刑法

    同時傷害の特例に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  36. 36
    36刑法標準

    保護責任者遺棄罪の主体として、最も適切なものはどれか。

  37. 37
    37刑法

    監禁罪に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  38. 38
    38刑法標準

    住居侵入罪の「侵入」に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  39. 39
    39刑法標準

    名誉毀損罪の免責要件(230条の2)として、最も適切なものはどれか。

  40. 40
    40刑法

    真実性の証明がない場合の処理に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  41. 41
    41刑法標準

    不法領得の意思に関する判例の定義として、最も適切なものはどれか。

  42. 42
    42刑法

    窃盗罪の保護法益に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  43. 43
    43刑法標準

    強盗罪における暴行・脅迫の程度として、最も適切なものはどれか。

  44. 44
    44刑法

    事後強盗罪の主体に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  45. 45
    45刑法標準

    詐欺罪の成立に必要な因果的連関として、最も適切なものはどれか。

  46. 46
    46刑法標準

    一項詐欺と二項詐欺の区別に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  47. 47
    47刑法標準

    恐喝罪と強盗罪の区別に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  48. 48
    48刑法

    横領罪と背任罪の関係に関する通説として、最も適切なものはどれか。

  49. 49
    49刑法標準

    業務上横領罪の法定刑として、最も適切なものはどれか。

  50. 50
    50刑法

    親族相盗例に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  51. 51
    51刑法

    盗品等関与罪の罪名と法定刑に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  52. 52
    52刑法

    放火罪における焼損の意義に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  53. 53
    53刑法標準

    現住建造物等放火罪の「人」の意義として、最も適切なものはどれか。

  54. 54
    54刑法

    有形偽造と無形偽造に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  55. 55
    55刑法

    代理・代表名義の冒用に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  56. 56
    56刑法標準

    公正証書原本不実記載罪に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  57. 57
    57刑法

    公務執行妨害罪における職務の適法性に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  58. 58
    58刑法

    証拠隠滅罪に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  59. 59
    59刑法

    偽証罪における「虚偽の陳述」の意義に関する判例の立場として、最も適切なものはどれか。

  60. 60
    60刑法

    賄賂罪の類型に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  61. 61
    61刑法

    刑法における錯誤に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア Aは、警察官Bから銃を強取する意図で、殺意をもってBに向けて銃を発射し、その弾丸がBの身体を貫通してBに傷害を負わせた上、たまたま付近を歩行中のCに命中して傷害を負わせた。この場合、Aには、BとCに対する各強盗殺人未遂罪が成立する。 イ 暴行を共謀した共犯者のうちの一人が殺意をもって被害者を殺した。この場合、殺意のなかった共犯者には、殺人罪が成立するが、その刑は傷害致死罪の限度で処断される。 ウ Aは、殺意をもってBの首を絞めたことによりBが身動きしなくなったので、Bが既に死んだと誤信し、隠蔽のためにBを海岸に運んで砂の上に放置したところ、Bは砂を吸い込んで窒息死した。この場合、Aには、殺人罪は成立しない。 エ Aは、殺意をもって日本刀でBを突き刺して殺した際、同時にBが抱いていた幼児Cをもその存在に気づかないまま刺殺した。この場合、Aには、Bに対しては殺人罪が成立するが、Cに対しては、殺人罪は成立せず、過失致死罪が成立する。 オ Aは、文書に客観的にわいせつと評価される記載が存在することについては認識していたが、わいせつ文書頒布罪におけるわいせつ文書には当たらないと思ってその文書を頒布販売した。この場合、Aには、わいせつ文書頒布罪が成立する。

  62. 62
    62刑法

    犯人蔵匿等罪に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア ある者が「罰金以上の刑に当たる罪を犯した者」として捜査対象になっているが真犯人ではないと考えてその者を蔵匿・隠避する行為には、犯人蔵匿等罪は成立しない。 イ 「罰金以上の刑に当たる罪を犯した者」との間の口裏合わせに基づいて、参考人として、警察官に対し、その者の身柄の拘束を免れさせるような虚偽の供述をする行為には、犯人蔵匿等罪が成立する。 ウ 「罰金以上の刑に当たる罪を犯した者」が犯した罪の法定刑が罰金以上であることを認識せずにその者を蔵匿・隠避する行為には、犯人蔵匿等罪は成立しない。 エ 「罰金以上の刑に当たる罪を犯した者」が自らを蔵匿・隠避する行為には犯人蔵匿等罪は成立しないが、「罰金以上の刑に当たる罪を犯した者」が他人に自らを蔵匿・隠避するよう教唆する行為には犯人蔵匿等罪の教唆が成立する。 オ 捜査が開始される前に「罰金以上の刑に当たる罪を犯した者」を蔵匿・隠避する行為には、犯人蔵匿等罪は成立しない。

  63. 63
    63刑法

    背任罪に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア Aが、自己が所有する不動産に抵当権を設定した後にその旨の登記がされていないのを奇貨として、更に他の者に対して抵当権を設定し、その旨の登記を完了させた。この場合、 1 番抵当権者に対するAの抵当権設定の登記義務は設定者であるA固有の事務であって他人の事務ではないから、Aに背任罪は成立しない。 イ 任務に違背して担保を徴せずに回収見込みのない者に貸付けを行った場合には、当該貸付けに係る貸金債権の返済期限が到来し、現実に回収不能であることが明らかとなった時点で、初めて背任罪における「財産上の損害」が認められる。 ウ 「自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的」については、意欲ないし積極的認容まで必要である。 エ 「自己若しくは第三者の利益」における「利益」には、自己の信用・面目が失墜することを防止することも含まれる。 オ 自己又は第三者の利益を図る目的と本人の利益を図る目的が併存する場合であっても、本人の利益を図る目的が決定的な動機でなく、主として自己又は第三者の利益を図る目的で行われたものであれば、「自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的」があったと認定するのを妨げない。

  64. 64
    64刑法

    刑法における違法性阻却事由に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア 他人に対し権利を有する者がその権利を実行する行為は、その権利の範囲内であり、又はその方法が社会通念上一般に許容されるものと認められる程度を超えない場合には、違法の問題を生ずることはない。 イ 行為者が、単に予期された侵害を避けなかったというにとどまらず、その機会を利用し積極的に相手に対して加害行為をする意思で侵害に臨んだときは、侵害の急迫性の要件を充たさず、正当防衛は成立し得ない。 ウ 急迫不正の侵害に対し自己又は他人の権利を防衛するためにした行為と認められる限り、その行為は、同時に侵害者に対する攻撃的な意思に出たものであっても、正当防衛が成立し得る。 エ 過失による事故であるかのように装い保険金を騙し取る目的をもって、被害者の承諾を得てその者に故意に自己の運転する自動車を衝突させて傷害を負わせた場合には、被害者の承諾が保険金を騙し取るという目的に利用するために得られたものであっても、その承諾が真意に基づく以上、当該傷害行為の違法性は阻却される。 オ いわゆる喧嘩闘争については、闘争のある瞬間においては闘争者の一方がもっぱら防御に終始し、正当防衛を行う観を呈することがあっても、闘争の全般からみて防衛行為とみることはできず、正当防衛は成立し得ない。

  65. 65
    65刑法標準

    傷害の罪に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア Aは、狭い四畳半の室内でBを脅かすために日本刀の抜き身を数回振り回した。この場合、Aの行為は暴行罪における暴行に該当する。 イ Aは、Bの頭部を多数回殴打する暴行を加え、意識消失状態に陥らせたBを放置したまま立ち去ったところ、Bは死亡した。Aの暴行によりBの死因となった傷害が形成されたが、Aが暴行を加えてからBが死亡するまでの間に、何者かがBの頭部を殴打する暴行を加え、当該暴行はBの死期を早める影響を与えるものであった。この場合、Aには傷害致死罪は成立しない。 ウ Aは、Bに対し、はさみを用いてその頭髪を根元から切断した。この場合、Aには傷害罪は成立せず、暴行罪が成立する。 エ Aは、隣家に居住するBに向けて、精神的ストレスによる障害を生じさせるかもしれないことを認識しながら、連日連夜にわたりラジオの音声及び目覚まし時計のアラーム音を大音量で鳴らし続け、Bに精神的ストレスを与え、慢性頭痛症、睡眠障害及び耳鳴り症の傷害を負わせた。この場合、Aには傷害罪が成立する。 オ Aは、Bの身体を圧迫する暴行を加え、その結果、Bを死亡させたが、暴行を加えた当時、Bが死亡することは予見していなかった。この場合、Aには傷害致死罪は成立しない。

  66. 66
    66刑法

    毀棄及び隠匿の罪に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。おうそん ア Aは、Bの住居の玄関ドアを金属バットで叩いて凹損させた。同玄関ドアは、住居の玄関ドアとして外壁と接続し、外界との遮断、防犯、防風、防音等の重要な役割を果たしていたが、工具を使用すれば損壊せずに取り外すことが可能であった。この場合、Aには、建造物損壊罪が成立する。 イ Aは、抵当権の実行による競売を延期させようと考え、裁判所から競売事件の記録を持ち出してこれを隠匿したため、裁判所が一時的に競売を実施することができなくなった。この場合、Aには、公用文書等毀棄罪は成立しない。 ウ Aは、公衆便所の外壁にラッカースプレーで落書きをし、その結果、公衆便所の美観は著しく汚損され、原状回復に相当な困難が生じた。この場合、Aには、建造物損壊罪は成立しない。 エ Aは、現行犯人として逮捕され、警察署において、司法警察員から弁解録取書を読み聞かせられた際、同弁解録取書に署名する前に、これをひったくり、両手で破った。この場合、Aには、公用文書等毀棄罪が成立する。 オ Aは、A所有の甲土地とB所有の乙土地との境界に境界標として設置された有刺鉄線張りのB所有の丸太をのこぎりで切り倒し、境界標を壊したが、その境界は認識することが可能であった。この場合、Aには、境界損壊罪が成立する。

  67. 67
    67刑法

    刑法の適用範囲に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア 貿易商を営む外国人Aは、外国人Bから日本での絵画の買付けを依頼され、その代金として日本国内の銀行に開設したAの銀行口座に振り込まれた金銭を、日本国内において、業務のため預かり保管中、これを払い出して、日本人Cに対する自己の借金の返済に費消した。この場合、Aには、我が国の刑法が適用され、業務上横領罪が成立する。 イ 外国人Aは、外国のホテルの客室内において、観光客である日本人Bに対し、けん銃を突きつけて脅した上で持っていたロープでBを緊縛し、反抗を抑圧されたBから現金等在中の財布を強奪した。この場合、Aには、我が国の刑法の適用はなく、強盗罪は成立しない。 ウ 外国人Aは、日本国内で使用する目的で、外国において、外国で発行され日本国内で流通する有価証券を偽造した。この場合、Aには、我が国の刑法が適用され、有価証券偽造罪が成立する。 エ 日本人Aは、外国において、現に外国人Bが住居として使用する木造家屋に放火して、これを全焼させた。この場合、Aには、我が国の刑法の適用はなく、現住建造物等放火罪は成立しない。 オ 外国人Aは、外国において、日本人Bに対し、外国人C名義の保証書を偽造してこれを行使し、借用名下にBから現金をだまし取った。この場合、Aには、我が国の刑法の適用はなく、私文書偽造・同行使・詐欺罪は成立しない。

  68. 68
    68刑法標準

    刑法の共犯に関する次の 1 から 5 までの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものは、どれか。

  69. 69
    69刑法

    刑法における親族間の犯罪に関する特例に関する次の 1 から 5 までの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものは、どれか。

  70. 70
    70刑法

    因果関係に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア Aは、Bに対し、胸ぐらをつかんで仰向けに倒した上、首を絞めつける暴行を加えた。Bには重篤な心臓疾患により心臓発作を起こしやすいという身体的な事情があり、Bは、Aから暴行を受けたショックにより心臓発作を起こして死亡した。Aは、Bの心臓疾患について知らず、Bの心臓疾患という特殊事情がなければBは死亡しなかったと認められた。この場合、Aの暴行とBの死亡との間には因果関係が認められない。 イ Aは、 5 人の仲間と共謀して、Bに対し、マンションの居室で、約 3 時間にわたって、激しい暴行を加え続けた。Bは、伱を見て、同居室から逃走し、追跡してきたAらから逃れるために高速自動車国道に進入したが、進行してきた普通貨物自動車に衝突され外傷性ショックにより死亡した。Bは、Aらから暴行を受けたことにより、Aらに対して極度の恐怖心を抱いて逃走を図る過程で、Aらからの暴行や追跡から逃れるために、とっさに高速自動車国道に進入したものであり、その行動は著しく不自然、不相当ではなかったと認められた。この場合、Aらの暴行とBの死亡との間には因果関係が認められる。 ウ Aは、Bに対し、底の割れたビール瓶で後頸部を突き刺す暴行を加えて、後頸部刺創の重症を負わせた。Bは、病院で緊急手術を受け、いったんは容態が安定し、治療を受け続ければ完治する見込みであると診断された。Bは、その後、医師に無断で退院しようとして、治療用の管を抜くなどして暴れたことにより容態を悪化させ、前記後頸部刺創に基づく脳機能障害により死亡した。Aの暴行によりBが負った傷害は死亡の結果をもたらし得るものであった一方で、Bが医師の指示に従わず安静に努めなかったことで治療の効果が上がらずBが死亡したと認められた。この場合、Aの暴行とBの死亡との間には因果関係が認められない。 エ Aは、Bとけんかになり、金属バットでBの右足を殴打する暴行を加えて、Bに右大腿骨骨折の傷害を負わせた。Bは、自ら呼んだ救急車で病院に向けて搬送されたが、その途中、当該救急車が突如発生した竜巻によって空中に巻き上げられた上地面に落下したことによって、全身打撲により死亡した。AがBに負わせた傷害ではBは死亡しなかったと認められた一方で、BはAに傷害を負わせられなければ救急車で搬送されることも、竜巻が発生した場所に赴くこともなかったであろうと認められた。この場合、Aの暴行とBの死亡との間には因果関係が認められる。 オ Aは、深夜、普通乗用自動車(甲車)の後部トランクにBを閉じ込めて監禁し、その状態で市街地の片側 1 車線の道路上に甲車を停車させた。その数分後、普通貨物自動車(乙車)を運転してきたCが脇見運転をしたことにより甲車の存在に至近距離に至るまで気付かず、乙車を甲車の後部に追突させ、それにより、Bは、頸髄挫傷の傷害を負い、その傷害が原因で死亡した。Bの直接の死因は乙車による追突であり、Cの過失は甚だしいものと認められた。この場合、Aによる監禁行為とBの死亡との間には因果関係が認められる。

  71. 71
    71刑法

    不同意わいせつ罪又は不同意性交等罪に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。 ア Aは、成人男性であるBに暴行を加えて、その反抗を著しく困難にし、Bの肛門にAの陰茎を挿入した。この場合、Aには不同意性交等罪が成立しない。 イ Aは、17歳の男性であり、14歳の女性であるBから真意に基づく承諾を得た上、暴行又は脅迫を用いることなく、Bと性交をした。この場合、Aには不同意性交等罪が成立する。 ウ Aは、児童ポルノを製造して対価を得る目的で、自己の性欲を満たす意図を持たずに、小学生の女性であるBにAの陰茎を触らせるとともに、Bの陰部を触った。この場合、Aには不同意わいせつ罪が成立しない。 エ Aは、成人女性であるBに暴行を加えて、その反抗を抑圧し、Bと性交をした後、その場で畏怖しているBの様子を見て、強盗の犯意を生じ、Bが所持していた現金を強取した。この場合、Aには強盗・不同意性交等罪が成立する。 オ Aは、成人女性であるBに暴行を加えて、その反抗を著しく困難にし、Bの膣内に陰茎の形をした性玩具を挿入した。この場合、Aには不同意性交等罪が成立する。 ※ 本問は出題後の法改正により現行法と内容が合わなくなっていたため、当サイトで現行法に合わせて改題しています(詳細は解説参照)。

  72. 72
    72刑法標準

    窃盗罪に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア Aは、スーパーマーケットの店内で、ガムを万引きしようと考え、商品であるガム1 個を自己の上着の内ポケットに入れた。Aがそのガムを店外に持ち出す前に犯行を目撃した警備員に捕まった場合、Aには窃盗未遂罪が成立し、窃盗罪は成立しない。 イ Aは、Bが違法に所持しているけん銃を領得しようと考え、B宅を訪れた際に、Bに無断で、Bが押し入れに隠していたけん銃を自分の鞄の中に入れてB宅外に持ち出した。この場合、Aには窃盗罪が成立する。 ウ Aは、ゴルファーが誤ってゴルフ場の人工池に打ち込んで放置したいわゆるロストボールを領得して業者に売却しようと考え、周囲をフェンスで囲まれた甲ゴルフ場に忍び込んだ上、甲ゴルフ場内の人工池の底から多数のロストボールをすくい取り、これを甲ゴルフ場外に持ち出した。甲ゴルフ場では、いずれそのロストボールを回収して再利用することが予定されていた場合、Aには窃盗罪が成立する。 エ Aは、Aとは別居している祖父Bがその友人Cから依頼されてCが所有する宝石を預かっていることを知ったことから、その宝石をBから窃取した。AとCとの間には親族関係がない。この場合、Aは窃盗罪による刑が免除される。 オ Aは、同居人のBと共有し、共同して占有していたテレビを、Bに無断で持ち出し、質に入れた。この場合、Aには窃盗罪は成立しない。

  73. 73
    73刑法

    故意に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは,後記 1 から 5 までのうち,どれか。 ア Aは,Bを殺害する意図で,B及びその同居の家族が利用するポットであることを知りながら,これに毒物を投入したところ,B並びにその同居の家族であるC及びDがそのポットに入った湯を飲み,それぞれその毒物が原因で死亡した。この場合,Bの同居の家族がC及びDの 2 名であることをAが知らなかったとしても,Aには,B,C及びDに対する殺人罪の故意が認められる。 イ Aは,Bとの間で,Cに対して暴行を加えて傷害を負わせる旨を共謀したが,殺意を有してはいなかったところ,実行行為を担当するBが,呼び出したCの言動に激高して突発的にCに対する殺意を抱き,持っていた警棒でその頭部を殴り付けてCを殺害した。この場合,Aには,殺人罪の故意が認められ,同罪の共同正犯が成立するが,Aに科される刑は,傷害致死罪の法定刑の範囲内に限定される。 ウ Aは,覚醒剤を所持していたが,これについて,覚醒剤であるとは知らなかったものの,覚醒剤などの身体に有害で違法な薬物かもしれないが,それでも構わないと考えていた。この場合,Aには,覚醒剤所持罪の故意が認められる。 エ Aは,住居侵入罪の構成要件に該当する行為について,当該行為が同罪の構成要件に該当するかを弁護士に尋ねたところ,当該弁護士が法律の解釈を誤って当該行為は同罪の構成要件には該当しない旨の回答をしたことから,同罪は成立しないと誤解して実際に当該行為に及んだ。この場合,Aには,住居侵入罪の故意は認められない。 オ Aは,Bをクロロホルムにより失神させてから海中に転落させて溺死させようと考え,Bにクロロホルムを吸引させたところ,Bは,クロロホルム摂取に基づく呼吸停止により死亡した。この場合,Aには,殺人罪の故意は認められない。

  74. 74
    74刑法

    強盗罪に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは,後記 1 から 5 までのうち,どれか。 ア Aは,Bに対して暴行・脅迫を加えて手提げバッグを強取しようと考え,まずは,Bの足下に置かれていた当該手提げバッグを手に取り,次いで,Bに対し,その反抗を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫を加え,Bの反抗を抑圧して当該手提げバッグの奪取を確保した。この場合,Aには,強盗罪ではなく,事後強盗罪が成立する。 イ Aは,Bから麻薬購入資金として現金を預かっていたが,その返還を免れようと考え,Bに対し,その反抗を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫を加え,Bの反抗を抑圧し,その返還を免れた。この場合,Bは当該現金に関する法律上の請求権を有しなかったのであるから,Aには,強盗利得罪は成立しない。 ウ Aは,Bから金銭を借りていたが,その支払を免れようと考え,Bに対し,その反抗を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫を加え,Bの反抗を抑圧し,事実上債務の弁済請求ができない状態に陥らせた。この場合,Aには,強盗利得罪は成立しない。 エ 窃盗の未遂犯であるAは,当該犯行を目撃してAを取り押さえようとしたBに対し,逮捕を免れる目的で,その反抗を抑圧するに足りる程度の暴行・脅迫を加え,Bの反抗を抑圧し,逮捕を免れた。この場合,Aには,事後強盗既遂罪ではなく,事後強盗未遂罪が成立する。 オ Aは,怨恨からBを殺害したが,その直後に財物奪取の意思を生じて,Bの所持品を奪った。この場合,Aには,強盗殺人罪は成立しない。

  75. 75
    75刑法

    盗品等に関する罪に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは,後記 1 から 5 までのうち,どれか。 ア Aは,B所有の腕時計を窃取したが,その後,犯行の発覚を恐れ,当該腕時計を自宅で保管していた。この場合において,Aには,窃盗罪に加えて盗品等保管罪が成立する。 イ Aは,Bから,BがCから窃取した壺を被害者であるCに買い取らせることを持ちかけられ,当該壺が盗品であることを知りながら,これに応じ,Cと交渉の上,Cに当該壺を買い取らせた。この場合において,Aには,盗品等有償処分あっせん罪が成立する。 ウ Aは,Bが窃取した宝石であることを知りながら,Bからこれを譲り受け,Cは,当該宝石がBが窃取した盗品であることを知りながら,Aから頼まれて,これを自動車で運搬した。この場合において,AとCとの間に婚姻関係があり,BとCとの間には刑法第 257 条第 1 項所定の関係がないときは,Cには,盗品等運搬罪が成立するが,その刑が免除される。 エ 公務員であるAは,その職務に関し,Bが窃取した自動車であることを知りながら,Bからこれを賄賂として無償で収受した。この場合において,Aには,収賄罪と盗品等無償譲受け罪が成立し,両罪は観念的競合の関係に立つ。 オ Aは,Bから頼まれて盗品とは知らずに自動車を保管することとし,保管を始めて数か月間が経過した時点で,当該自動車はBが窃取した盗品であると知るに至ったが,Bによる窃盗の犯行の発覚を防ごうと考え,その後もBのためにその保管を継続した。この場合において,Aには,盗品等保管罪は成立しない。(参考)刑法第 256 条 盗品その他財産に対する罪に当たる行為によって領得された物を無償で譲り受けた者は, 3 年以下の懲役に処する。2 前項に規定する物を運搬し,保管し,若しくは有償で譲り受け,又はその有償の処分のあっせんをした者は,10 年以下の懲役及び 50 万円以下の罰金に処する。第 257 条 配偶者との間又は直系血族,同居の親族若しくはこれらの者の配偶者との間で前条の罪を犯した者は,その刑を免除する。2 (略)

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